Powerslide Cell C8 + ROLLERBLADE HOT ROD 250mm


PowerSlide

2007年6月。
ツイスタープラスオレンジカフ付きが壊れてから、
フレームを入手したりして、修理できる状況にはなっていたのだが、
しばらくはツイスタープラスブラック、カフ付きを使っていた。













オレンジツイスターは3年以上履いていたし、スペアもあるし、
すぐ履ける状態にはあったのだけど。









ぼちぼち新しいものへ移行したい、と言う気持ちもあった。

この2年ばかり、バックルをユルユルにし、
足首の力だけで体重を支えられるようにしてきたと言う気持ちもあった。
高いカフは体重を支えてくれるだけでなく、
フレームの傾きをすねの側面で押し戻して元に戻すとか、
そう言う効果もあるらしい。

実際そこまでやっていたかといえば、多分できてないけど。

しかし最近になって何度か、
人に100mmフレームの付いたローカフ、
もしくはカフレスとも言えるスピードブーツを借りて、
滑れなくもないことに気づいていた。

昔はカフが無いと立つ事もできなかったのだが。
何よりもその借りたスピードブーツの応答性の良さ。
外骨格、と言う感じのハードシェルブーツで、
足首から下だけ固定されていながら、
インナーレスのために感じる路面のダイレクト感、それに伴う操作性の良さは、
非常に気持ちの良いものだった。

ちなみに。
借りたブーツとはVULCAN 2nd Edition 195。
韓国のトップレーシングブランド CITY RUN RACING の100mmだったのだが。
まぁ、ツイスターと比較するのが間違ってる。

そんなこんなで、
これまで闇錬用に使っていたツイスタープラスブラックを使いながら、
次に何履こうか迷っていた。

オレンジツイスタープラスのスペアはあったのだけど。
悩んでいた頃、たまたま足を通したCell C8。
その場で財布の中身を漁って、現金で買った、
と言う訳では無くて。

2007年、春の光が丘カップで新モデルとして展示されていたこのブーツ。
実は気になっていた。
で、お店に行く機会があったときに、足に合いさえすれば買うつもりだった。
お金降ろして店に行ったのだから、買う気満々だったのは事実だが。

さて。
買ったのは上靴のみ。
ブーツ自体にはCELLの名前が入っている、
POWERSLIDEのスラロームブランドに相当するブーツ。
ただし上靴そのものはC8の名前のとおり、POWERSLIDEのスピード系ブーツと同じらしい。













上靴、そしてフレームマウント用の螺、専用工具がセットになっていた。
ネジは星型になっていて、専用工具が必要だ。





フレームマウント間隔は165mm。穴がいっぱい開いている。





で、フレームを付ける。
取り付けたフレームは諸事情により入手したツイスター2プロのフレーム、
ROLLERBLADE HOT ROD 250mmフレーム。
某氏が使っていたもの。
サンキュです。>某氏。





ただし使っていたものを譲り受けたので、かなり傷ついてる。
前の持ち主はこれでレールにロック掛けたこともあるそうな。
意外と丈夫だ。
とりあえずど真中の穴へ取り付けた。





ツイスターとの踵の位置の比較。
若干ウィールが後ろに出ているような気がする。





履いてみて、前比較。
やっぱりちょっとフレームが後ろになってるか。
ブーツ内の親指位置で感じているので、厳密な比較では無いけど。





ネジ取り付け穴位置を靴の先端の方へずらしてみた。
多分これでいいんじゃないか。





爪先比較。
爪先を持ち上げる、あるいはトゥトゥにしてみたりして、
馴染んだツイスターのフレーム位置と同じにする。




左右取り付け完了。

この際に目一杯、外側へ、インに倒れ易くなるようにセッティングしていた。









その後、
フレーム調整を何度かして。
どうにも左右ともに若干内側へずらして。
特に左脚はかなり内側にずらした。

ちなみに。
踵から甲側面にかけてはかなり幅が狭い。
おかげで左脚、痺れまくり。

当たり出しをしようかどうしようか迷っていたのだが。
かつてツイスターとか当たり出ししたことはある。
が、側面を広げることは足裏の位置がフレームから変わることになるので、
正直微妙にアウトに倒れ易くなっていたりした。
で、一ヶ月くらいは痛いまま履いていたのだけど。

2007年10月末。
シャンケルの100mm4輪を買った際、当たり出しして貰ったブーツの快適さを知って、
結局当たりだしした。

やり方は、当たり出ししたい場所に雑巾を置いて、
熱いお湯をかけてシェルを温めるというやり方。
過去にヒートガンとかドライヤーとか試したのだが、
このやり方なら全体の形を歪ませる事無く、
かなり短時間にピンポイントに温めることができた。









さて、これで当たりは減るかな。

ブーツとしての性能は。
今まで滑ると疲れていたのは主に太股だったのだが。
このブーツに履き替えてから、実はあまり全身の疲れが出なくなった。
と言うか、どうも全力を出せてないのだが。

力の伝達力は非常に良い。
大して漕がなくても簡単にスピードが出る。
履き替えた当初こそ、
足裏に拾ってくるアスファルトの凸凹には違和感を覚えたのだが、
それで膝が痛くなったりすることはさすがに無かった。

このブーツに履き替えてから、ウィールが横滑りするような感じがなくなった。
たまたまウィールの組合せがグリップの良いものだったから、と言う訳でなく、
もう無理かな、と言うところでもまだ地面を捕まえていてくれる。
例えば光が丘のけやき広場の路面でもツルツルで恐い、
と言う感じを受けない。

が、今まで適当にエイッとやれば曲がっていたフレームが、
地面に吸いついたように曲がってくれないときがある。
丁寧にウィールを回していかないと細かい半円とか描き憎い。
が、ワンヒールスピンとかピンポイントで踵に力を入れるような技は、
かなりやり易い。
あー、入り失敗したなと思っていても、
踵から爪先に力を入れると無理矢理引き戻して回れる。
スピンだけで無く、フットワークミスも足裏に力を入れて体性を引き戻せる。

レスポンスはかなり良い。
良いブーツだ。


ブーツ自体の剛性はかなり高い。
そして、ローカフと言いながら、上部を絞めちゃうと、
実はほとんど前倒できない。

その分、フォロー性は高いのだろうけど。

結局、一番上の部分には紐を通していない。
それでも十分ブーツの足に対する支持はある。
またバックルも締めると前倒できなくなるので、
どうせ締めないならばと、
ベルトパーツを外してしまった。

履き方はまだ決めかねてる。
まぁ、ひさびさのニューブーツ。
そういうのも楽しいもんだ。


せっかくなので、勢揃い。




















(追記_071104)
もともと付いていた純正の紐だが、
左脚の紐の一番上の方の穴に通しているところが擦り切れてきてしまった。











と、いう訳で取り換えた。
そもそも擦り切れたのはバックル外して、
かなり負荷がかかっていたのだろうが。
滑り変わってないんだから、また切れちゃうだろうな。

長さは120cmでちょうど良い。
でももう少し長くもいいかも。




(追記_071224)
どうも右足のカフ部分の上端がすねに当る。
当たるというか、筋肉と骨の間に食い込んでる。
痛いな、と思っていたのだが、その部分に腫れが出たため、再度熱成形。





鉄鍋にお湯を沸かして煮てみた。
ちなみにこれをやったのがクリスマスイブ。
暇だったのは、内緒だ。

分厚いプラスチックだったので、
お湯かけるだけではなかなか軟らかくならなかったのだが、
ここまでやったおかげでなんとか曲げられた。

効果のほどは、微妙。
やはり当る、痛みが出る。

結局フレームをアウト倒れになるように位置をずらしている。

もともとイン倒れ過ぎ、と言う感じもしていたのだけど、もう少し考察中。




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