ST-80


Salomon
ST-80 + UFS Frame


2003 Salomon 2003 Salomon ニューモデル。待ってましたとばかりに購入した。26.5センチ。



これまでスラロームに使って来たアーロン+UFS。良いブーツであったけど、さすがに色が変わり、擦り傷が一杯着いてしまった。
何よりも足にピッタリしたものとして25.5センチを選んだために、当たりが酷かった。まだまだ履ける、けどしだいに滑べる時間が増え、その分足の痛みが増す、と言う情況で新しいブーツが欲しかった。


このST-80も他のアグレッシブブーツ同様固いシェルとソフトなインナーで構成されている。スキーブーツに近い。履いたときの足の固定感もスキーブーツ感覚なのだが、やはりヒモ靴であるため、滑べってるとほぼ均一な絞め具合となる。つまり3点もしくは4点をバックルで固定するスキーブーツのようにつま先は絞めないで踵から足首はきっちり固定、と云う事が出来ない。そう言うことが出来ればRollerBladeのブーツよりもむしろスキーオフトレ向きなんだろうな、と思う。


インナーは特に熱成型とかには対応していない。"Memofit"のタグが着いているけど、要はヘタって足に馴染みます、って事だろうか?


インナーを抜いた状態。シェルのシルエットはこれまでのSTシリーズと大差無い


踵にはショック吸収用のパーツ。材質、形状と共に多分アーロンの物と同じらしい。



せっかくなのでフレームとりつけ前にアーロンと比較。


ソールの形状は当たり前だがほぼ同じ。違って見えるのはアーロンがすでに随分と削れたため。横幅もほぼ同じに見えるが、中を見るとそれなりに土踏まず部分も拡がっている


正面から。1センチ大きいだけのはずなのに、ST-80がやたらと大きく見える。最大の違いはバックルのベルトの長さ。


ST-80側面。ベルトが即面部まで回り込んで来ている。


ベルトのメモリを同じだけ絞めた状態のアーロン。殆んどベルトは側面に来ない。ST-80は締めつけるとベルトがかなり余る。滑べってる時にひっかかることは無いのだが、人から見るとまるで絞めてないように見えるらしい。切っちゃえば良いんだろうけど。それなりに強い素材らしくて、なかなか。


インナーの比較。アーロンのインナー(手前)は動きの大きい足首前方に耐久性向上のためか別素材で補強してある。この部分、ST-80は他の部分と同じ素材であり、のっぺりとしている。上位モデルと普及型の違い、なのだろうか。ガンダムとGMみたいな差を感じるところ。


今回お金掛けちゃったところ。熱成型インソール。

右側がもともと入ってたインソール。土踏まず部分はヨーロッパ系の足に合うよう、かなり狭い。左側がV3-Kadoyaで作ったインソール。
この熱成型インソールの効能はもともとスキーブーツで入れたところ、それまでどう締めつけても動いてしょうがなかった踵がピタッと動かなくなったことから。
売り文句を信じるならば、
本来人間の足は立体的なアーチを形成しているが、通常のインソールは平面構造になっている。このため足裏の接地面積は本来よりも小さくなるため、足裏からの力を伝えるようなスポーツでは平面なインソールでは力が伝わりにくくなる。



実際この写真からでもその立体的な形状が見て取れると思う。
実は偏平足な俺の足なのだが、V3-Kadoyaのおじさんの話によると、この熱成型インソールを入れる事により、足裏のアーチが再生して偏平足が治る、そうな。だから普段履きのスニーカーにも入れなさい、と。
さてST-80に入れて滑べってる感じでは足裏がずれることは、全然無いわけではない。もっともアーロンよりも1センチ大きくなって、つま先なんて2センチくらい余ってる状況なのに、それなりに足が固定されているのは、この熱成型インソールが効いているんだろうと思いたい。
値段はインソール本体が7500円、加工賃が2000円の9500円あった。



こうしてスラ用になったST-80。
もう1つの加工が写真で妙にモコッとなってるところ。当たりだし。
妙なところが当たるのだが、この所、足指から来る骨がまとまってるところだそうだ。手で言うと指の付け根になる所らしい。
ここの加工賃が3000円

お金掛けちゃった。でもきっと来年の今頃には2004年モデルを買ってる自信があったりする。


(追記)
俺はお金掛けてシェルのアタリ出しをしたのだが、どうやらこれ、自分で出来るらしい。
1.
シェルの当たる部分を、ドライヤーで5分程内側から熱し、シェルのプラスチックを軟らかくする
2.
軟らかくなったところで内側からキャップを付けたボールペンなどある程度大きさを持ったもので突き出す。このとき表側から見てプラスチックがやや白っぽくなるくらいまで。
3.
冷やして完成
なおこれらのことはくれぐれも自己責任で。俺に文句言わないように。
(情報提供してくれたYさん、感謝)

さて、スラローム用ブーツとしての性能だが、基本的にはアーロンと同じ。ハードシェルはしっかりと足を支え、アウトに乗っても足がフレームの上からずれることが無い。だからといってスラロームが上手くなった、と言うわけではないのが残念なんだけど。唯一の難点と言えば80mmウィールが入らないことだが、これはUFSフレームのため。



go to Top