なにがって反応がである。
元々の条件を反応溶媒をトルエンに替えて、終夜の反応にしたら、
あーら不思議、反応が結構進んでいるじゃありませんか。
で、もう少し捻って最近主流、と思ってる系中での触媒調整する条件、
要するに酢酸パラジウムとPPh3を加えておく条件にしたら、
短い反応時間で、終夜の時と同じくらいの反応進行度。
上手く行ってるじゃん。
この間問合せしておいた、依頼先がやった反応条件が、今日メールで届いた。
さっと目を通す。
“反応時間18時間“
鈴木カップリングなんて5、6時間で充分だろう。
それはどこから持って来た条件だよ。
依頼先はうちより大きな会社なんだけどな。
ふむ。
取りあえず、反応は行くことが確認できた。
ならば後は仕込むだけ。
ならば後は、少し遊んだって良い。
と言うわけでグリニァール。
対称型の構造ならばホモカップリング使えば良いんである。
わざわざ高価な試薬使わなくたって。
腕と頭は使い用だよ。
久しぶりのグリニァールはさっくりと仕込めた。
もう一年以上やってなかったんだけど、そんなに腕は落ちてないらしい。
発熱反応なんで突沸するかな、とかちょっとドキドキしたけど。
無事グリニァール調整は終了。
後は触媒入れて。
これで結果良かったら、ちょっと嬉しい。
駄目なら無かったことにするんだけど。
やっぱ実験室は色々やれて楽しい。
え?また工場ですか?
そうですか。
また依頼が来ちゃったよ。
10月最後ぐらいから、らしい。
あー、もうちょっと色々やっておこう。