会社は製造業であるのだが、
加熱源として、様々なボイラーが動いているので、
当然火事を起こす可能性がある。
そういうことで、年4回の消防訓練があるのだが。
その訓練は全員参加。
それとは別に、中小企業が自社で組織する、
”自衛消防隊”と言うのがある。
で、それに何故か俺が選ばれたのは今年の春先の事。
面白がって、消防訓練のときに放水担当をこなしていたから、
だろうか。
実際、消防訓練の時の放水は、結構楽しかったのだけどさ。
最近になって訓練が始まった。
基本的には、動き方を覚える、と言った感じ。
非常に無駄無く、規律の、統制のとれた動き。
4人がそれぞれに役割をもって動くのだが、
ホースを伸ばし,送水ポンプを動かし、
放水して、片付ける。
俺は1番員、一番走るポジションである。
他二人はポンプ操作回り、
もう一人は隊長で、総括である。
なぜ、俺が?とか、
普通に考えながら、ホースを伸ばし,
放水を途中で代わり、
ホースを二本巻いている。
あまり、楽しくは、無いな。
うーん。
今は模擬訓練で、実際に水を放水してないから、かな。
もっとも本放水したら、
もっと重くなって大変、とも思うのだが。
本職の消防署の人が指導に来てくれている。
きょうつけ,休め、敬礼、とか、
個々の動きが非常にきりっと動いていて、かっこよく思う。
ふと、なんで非人間的な、
むしろ機械に近い動きなのに、
それをかっこいいと思うのか、不思議になった。
多くの形を作るスポーツ、
器械体操.はちょっと違うが、
シンクロ水泳とか。
明らかに動物よりも、
機械に近い動きが好まれるように思う。
そんな”個”の動きだけで無く、
集団で駆け足、
とかも足が揃っているほうが良い、とされる。
まー、確かに行進や、駆け足とか、
全員がバラバラに動いているほうが変なんだけどさ。
そんなことを考えつつ、ぼーっと動いていた。
どうやら俺はこういう状況では、
どんどん心を使わなくなるらしい。