ナフサ原油価格

2003年ごろ、ナフサ原油の取引価格は30$/1バーレルくらいであった。
それが、先物取引市場では2004年から上昇を始めた。
2004年から2005年くらいにかけては、先物取引市場が貴金属・天然ゴム・コーヒーなど数品目が順番に取引対象として遷移していた、と噂されていた。
のどかな話でもあったのか。
今にして思えば。
その後は一方的に上がり続けた。
何で原油価格が上がるのか、明確な原因は結局判らなかった。
ある人は生産調整だと言い、ある人は産地の政局不安だといい、またあるいは産出量が減って市場供給が滞って価格が上がってるという話もあった。
実際、2005年をピークに産出量は減っているというデータもある。
詳細は判らない。
が、原油価格は値上がりを続け、化学工業製品もこれまで値上げを続けてきた。
やがて値上がりは浸透していき、神田のランチの値段まで値上がることになった。
しかし7月23日前後、いきなりナフサ原油の価格が暴落した。
それまで一方的な値上がりにより、最終的には200$前後まで値上がることが予想されていた。
それでも各メーカーは原料の値上がり分として、自社製品の値上げを行い、採算性を改善する努力を続けてきた。
端的に、値上がりだけしている分には、そんなに景気悪くならないような気がする。
緩やかなインフレは経済成長のあり方のひとつ、だったかな。
そこに来て暴落。
もはや値上がりに転じることなく、ひたすら下がり続けている。
現時点では2005年レベルまで先物取引市場は下がってしまっている。
結果として、多くの石油系1次2次製品メーカーは価格を下げることをできず、採算性が悪くなってしまった。
直近、まだ下がり続けている。
まったく先が読めないとはこのことだ。
どうなることやら。
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