読了。
正式タイトルは、“犬は勘定に入れません あるいは消えたビクトリア朝花瓶の謎”
謎めいたタイトルではあるけど。
ジャンル的には、2057年の世界からタイムトラベルして1880年代へ、と言う背景からSF。
そしてタイムパラドックスも主題として扱っている。
しかし内容は、スラップスティックロマンチックコメディ、だよな、これ。
読んでて、ニヤニヤが止まらなかった。
ストーリー的には、二転三転。
前半は主人公が半分意識が明確でないこともあり、ストーリーが理解しにくい。
出てくる人物も牧歌的と言うか、非現実的なのん気さ。
いや、非常識なと言うべきか。
でもやりくり出来ているのは、周囲に良く動く人がいるせいか。
あらすじは、主人公がリハビリのつもりで送り込まれた19世紀でタイムパラドックスが生じたのをなんとかしようとする。
で、いろんな人と関わりながら、作中、何組ものカップルが成立した、と。
前作、ドゥームズ・ディがひたすら辛くて、中盤まで読むのが大変だったのに比べると、もう全然別の人が書いているように思える。
読み終わっちゃったのが残念。
最後の謎解きで、判ったような判らないような部分もある。
また機会を見て読み返すかな。