読了。
とても人に薦められる本ではない。
グロ系。
ただ、結末が秀逸過ぎて、辛い。
主人公はアメリカの暗殺部隊に所属する兵士。
内容は、その主人公が特定の暗殺対象者を追いかけてあちこちへ、と。
背景は、個人認証が進み、何をしたかが記録される時代。
そのため、テロが未然に防がれるようになったアメリカ。
しかし世界各地の後進国では権力者による虐殺が起こっていて、その権力者が暗殺対象である、と。
SFではあるが、使われている技術は現在の技術のちょっと先で、そして多分そうなるのだろうと言う技術。
もっとも現在のようにスマホ全盛で、どこでもグーグル検索して、GPSで自分の位置と地図を確認するなんて、すでに現在の技術ですらちょっと前に仮想していた未来とは大幅に変わって来てしまっているのだが。
しかし、すんなり受け入れられるのは、例えばマトリックスであり、攻殻機動隊であり、2000年代前半位のSFの雰囲気が感じられるせいだろうか。
虐殺器官とは何かが、この小説の柱。
スプラッタ系のイメージが抵抗無い人には良いかも。