鈴木カップリング

今さらノーベル賞取ったことに驚いた。
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/nobel2010suzuki_negishi/
得意な反応手法だったのだが、俺が大学でやってたのってもう10年以上前じゃん。
しかもその頃にはもう、定番になっていたような、そうでもないような。
ま、確かに。
鈴木カップリングあれば、レトロシンセシス、だったか。
そんなデスクワーク、ぶっ飛ばしてガシガシ合成できた。
などと、懐かしんでみたり。
Ar-Br +n-BuLi →Ar-Li     (-78℃)
 +B(OR)3 → Ar-B(OR2)  (-78℃ → rt)
Ar-B(OR2) + Ar”Br + Na2CO3 + Pd(t-PPh)Cl2 → Ar-Ar”
              (Toluene, Reflux, 4hr)
だったっけ。
今時はもう少し小洒落た方法があるのかな。
いや、そもそも、ボロン試薬を自分で調整、なんてやらないのか。
便利な時代だねぇ。
有機合成は本質的には楽しいことだ。
ただ合成していることにハマってしまい、本質を見失いやすい。
手段が目的になるってやつね。

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