地震から二週間が経った。
写真は、先日のny times の記事。
日本は世界の原油の何十パーセントかの原油の消費国。
その消費国が地震で経済活動が鈍るから、原油の需要が減り、原油価格が下がると。
実際にはリビア空爆でまた原油価格上がっちゃったけど。
原油の先物市場はじわじわと上がってきている。
トレンドは原油とか金、逆に下がり始めたのは穀物類。
コーヒー豆も下がらないかな。
先週は、前半、状況が少しずつ明らかになっていって、後半にようやく対応に迫られるようになった、かな。
実際、どうだったっけ。
仕事の方もだが、停電やら米がないとか、生活の方もそんなだったような。
で、今週。
先週の段階で、自分の業界について被害の概要が伝わっていた。
それが具体化したのが今週。
化学製品には、実際には国内でたった一つの会社しか作っていない、なんてものがざらにある。
それは化学の基礎原料の中で、全体の1%以下しか添加しないとか。
基本的には、量を売ってなんぼの業界なのに、マーケットが世界で100t満たないとかね。
そんなマーケットには他メーカーが参入してこない。
競争するような市場じゃない。
どれだけ売っても上限の決まっている市場なのだから。
まあ、うちもそんな会社の一つなのだが。
そんな会社の一つが被災した。
実際の工場の被害は不明なんだけどね。
原発の退避区域だから。
その会社の社員も立ち入れないのではないだろうか。
その会社から製品を買っていた化学会社が、同業であるうちの会社に同じものないか?と問い合わせの電話が鳴り響いたのが今週。
ずっと断っていたよ。
すいません、売れません、と。
だって、無いし。
どうするんだろう?
今日の夕刊では被災者の方達のために仮設住宅を大量生産するとの政策が出るらしい。
日経に出たなら、やるんだろうな。
ま、日経のすっぱ抜きを後から各会社が自社のホームページで打ち消すなんて、良くあることなんだけど。
で、結果的にはやる、とか。
それは良い。
いや、やらなきゃ。
が、原材料、どうするんだろう。
中国には、あるか。
同じモノが。
でも今のところ、日本国内で流通していることは知らない。
きっと誰かが日本に持ってきてくれるだろう。
誰かは判らないが。
うちの会社じゃない。
数年前。
安定調達という言葉が業界で流行った。
うちにも要望が来た。
大地震など生産が出来なくなった時にはどうしますか?
その当時は聞いてくる方も、そんなことは考えにくいですけどね、と言葉を加えていたが。
まさかは起こった。
関東と関西で二つ工場持って下さい、とか。
当時の要望は、確かだったな、
この先、落ち着いたらまたそんな話が出るのだろう。
落ち着いたら。
落ち着いたら、ね。
この先、その先か。
どうにも先は、判らんな。