向かったのは浜松町。
増上寺近辺から東京タワーにも登った。
雨混じりの曇り空。
お昼12時近くから。
α7にはJupiter-3 50 mm f1.5とJupiter-8 85mmf5。
そして新カメラ、FED-2にはJupiter-8 銀を着けて、フィルムはLOMOのカラーネガフィルム、Iso 100。
FED-2にはやはり銀鏡胴のレンズが似合う。
先日のこと。
うっかりカメラ欲しい病が出てしまう。
先にZenza Bronica S2を買ったばかりだというのに。
いや、むしろZenza Bronica S2買ったため、機械式カメラへの興味がモクモクと沸き上がって、というところなのだが。
で、ヤフオクとか眺めていたらもはや我慢できず、結局購入してしまったFED-2。
レンズ付きで、新宿中古カメラ市場で、7,000円。
一見するとお得なようだけど、レンズは保証外のジャンク扱いだった。
そのレンズはKMZ Jupiter-8 50mm f2、ブラックモデル。
ついつい気になってしまうロシアン・レンズ、Jupiterシリーズ。
中でも、Jupiter-8は開ければゆるっと、絞ればシャキッと、古典レンズとして表情の変わる典型的なレンズであり、これほど使っていて楽しいレンズはない。
その黒色モデルはずっと欲しかった。
買わないわけがない。
黒色モデルは鏡胴のデザインも変わり、より近代的なレンズである。
どんな差異があるのか気になっていた。
もう、マニア以外の何者でもないな。
ロシアカメラのコーナーで見付けた瞬間、ほとんど迷わず状態チェックさせて貰っていた。
レンズはホント、覗き込めば傷だらけ、前玉にはカビ跡も残っていた。
こうしてLマウントのボディが一台、レンズが1本増えた。
新レンズ購入に伴い、ライカの穴開きレンズフードも中古で購入した。
もちろん新宿荒木町アローカメラで。
アローカメラ、レンズフードやキャップは、たいていのものが“ある”から凄い。
デザインで選んだこの穴開きフード。
しかしハレ切りの効果はやはり弱く、コントラストが落ち気味だった。
さて、ブラックジュピター。
このレンズ、傷も着いていたがヘリコイドも動きが渋かった。
レンズ後端にヘリコイドを露出させ、爪楊枝でつつくようにそっとグリスを着けて、グリグリ動かして全体にグリスが回るようにした。
またはみ出ていた古いグリスは、そぎ落として捨てた。
何度もグリグリと動かすことでグリスが行き渡ったのだろう。
ずいぶんスムーズなヘリコイドになった。
そして、長らく絞りリングの動きが悪くて放置していたJupiter-3 50mm f1.5。
改めて簡単に分解し、絞りリングの根本にちょっとグリスを着けてやって、渋かった動きがスムーズになった。
もっと早く直していれば、な。
しかし使われているイモネジが柔らかい真鍮素材で、すでにネジ山がつぶれている。
次は無理だな。
と言うことでJupiter-8の銀と黒、白と黒、さらにJupiter-3の3本を撮り比べ。
新カメラ、FED-2。
FED-2のシャッターチャージには何度か失敗した。
どうやらチャージ仕切るまで、巻いて重くなってももう一押しと力を入れないと、シャッターチャージはされないらしい。
36枚取り。
半数近くのコマを撮影せず巻き送ることとなった。
慣れだな。
しかしネジとバネと歯車の詰まった金属筐体のカメラの手応えの心地好いこと。
道具って、こういうものだよな。
残念ながら、デジタルカメラではこの感覚は無理。
性能が良くても近年の樹脂筐体のカメラでは持ち得ない感覚。
と、カメラ増殖の言い訳を考えつつ。