旅行用レンズ孝

先にタイに持っていったのはKMZ Jupiter-8 50mm f2の一つだった。
このレンズ、どうも無限遠が出ていない気がする。

写真左から、Lマウント、Jupiter-3 50mm f1.5。
真ん中三本いずれもLマウント、Jupiter-8 50mm f2。
右がM42マウント、Jupiter-9 85mm f2。

旅先で軽く小さいレンズをと考えると、フランジバックの小さい、小ぶりなライカLマウントは実に取り回しが良い。
が、今回のJupiter-8は少し考えてしまった。

手元に三本ある、Jupiter-8。
愛着があったためでもあるが、つい買ってしまった。

最初に手に入れたJupiter-8は、絞り開放では周辺四隅が流れる。

2本目のJupiter-8は黒鏡胴のデザインの後期モデル。
しかしフィルターフレームが歪んでいて、結局フィルターガラス外した枠を二重重ねになっている。
そしてカビ跡の残るレンズは絞り開放でにじみが出る。

最後に手に入れたJupiter-8 は無限遠が出ない。

Jupiter-3 50mm f1.5 は入手しづらいレンズであったのだが、現在はLOMOブランドで復刻した。
もちろんそれなりの値段になってはいる。
手持ちのJupiter-3 はレンズに汚れがあったり、絞りリングに引っかかりが生じたりしたのを、何度か分解整備したものではあるのだが、純正のネジはなくなってしまっている。

あまり持ち出さないのは、f1.5の被写界深度の浅さで緩い描写になるのと、こってりとした色乗りになるため。
撮った世界が、すべて暖色が濃く出る不思議レンズ。

Jupiter-9 85mm f2は、中望遠ながら同じJupiter兄弟らしい、緩い描写と濃厚な色乗りになる。

85mmは自分のもっとも好きな、馴染んだ使いやすい画角ではあるのだけど。
さすがにちょっと旅行先では、もう少し広く撮りたいと思うときもある。
後ろに下がれないところもあるし。

そして何より、重い。
ガッツリとガラスの塊。

こちらはM42マウントであることもあり、軽量性の欲しい海外旅行向けではないな。

普段、写真を撮るときには癖のある描写はなかなか楽しい。
ちょっとした演出にはなるのだけど。
旅先ではくっきり撮りたい。

もちろん、サブにオートフォーカスなカメラは持って行ってはいるのだけど。
初めて見た風景に慌ててシャッター切ってると、ちょっと絞るの忘れてたりする。

うーん。
癖のないレンズ、欲しいな。

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