ウルトラスケートを終えて、帰りにバスに乗ったのがこの野寺のバス停である。
海津市コミュニティバスという巡回バス。
バスの時刻表は2時間に一本の巡航であることを示していた。
そのバス停にて。
夕方、午後6時にもなろうという時間帯。
周囲に電灯はない。
おそらく日が暮れれば民家の灯り以外には真っ暗であろう。
そしてこのバス通りには、お店等はあるが民家は見当たらず、お店も大部分閉店していた。
通りの裏に回れば一面の畑である。
きっと途方に暮れてしまうであろう。
自分のように車のない身には。
もしここでバスが来ないで日が落ちてしまったなら。
滅多にそんな遠くまで行くことはないのだが。
例えば…例えば?
久しく電灯のない真っ暗な夜道など歩いてはいない。
先の震災時の節電の時くらい?
あの時には物珍しさと、何よりもそれが一時的なものだという認識があった。
本当の暗さ。
が、無事バスは時刻表通りにやって来て、ほっとした。
東京からホンの2時間かそこら。
この国にはまだまだ知らない風景がある。