宇宙へ

中国初の有人宇宙船
その昔、のことである。
実は本気で宇宙飛行士に応募しようかと迷ったことがある。
たまたま見たポスターで、NASDAが宇宙飛行士を募集していた。
募集の規定は、
自然化学系の4年制大学の卒業生であり、
3年間の実務経験、
そして不自由の無い英会話能力であった。
もちろん英語力としては議論も可能なぐらいでなくてはいけなかった。
結局一番のネックはそこだった。
で、結局は辞めちゃったんだけど。
出願をね。
なにしろ一次審査=ペーパーテストから二次審査まで2、3箇月の期間があって、
面接審査、そして実技審査と続いて行く。
仮に一次審査が通ったとしても暫くはプーである。
一次審査くらいは受かる気持ちでいるところが図々しい。
そのポスターの前を通る度にウガァ、と思いながら、
逡巡に逡巡を重ね、ウダウダウダウダ、
結局は踏み出すこと無く、普通に就職した。
きっと周囲は止めただろうなぁ。
そう、想像はしたけど。
あぁ、実行しなかったことをどうこう言っても仕方が無い。
中国が自力で、独自技術で人間を宇宙に挙げた。
当然アメリカとかロシアとか、それなりの政治的な妨害があったのかも知れない。
だって、宇宙技術はそのままミサイル技術になる。
日本がH2ロケットを作ったときに、
元にしたアメリカのロケットの設計図にはエンジン部が描かれていなかったように(byプロジェクトX)。
なんとなく稚拙な技術だな、と言うような印象は受ける。
でもきっと安全面は確保されていたんだろう。
想像できる範囲で。
中国の安全に対する意識は高いと聞く。
ある鉱山で、非常時に用いる防毒マスクの数は、
実労働人員の3倍用意されているのだとか。
そんな起こるかどうか判らない災害に対して。
現地で日本人技術者が驚いていたそうだ。
それに対し、当時の日本の防毒マスクの整備は実労働人員の半数。
約束されていた帰還。
それなのに。
砂漠に着陸した宇宙船から降りて来た宇宙飛行士の映像は、
何か胸に響くものがあった。
人が月に行っていた時代を俺は知らない。
この先、いつ人が月に、そして火星に行くのか、俺は知らない。
だが、何時の日かそれをやってくれるのが、中国であるかも知れない。
なんかちょっと応援気分。
50才くらいには月に観光旅行に行きたいな。
一つ、よろしく。

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