仕事終わって、イージーオーダーで作ったスーツを受け取りに、ちょっと歩く。
会社の移転前の近くまで。
通りを歩いていて、建物が無くなっている事に気付いた。

そこにあったお店を思い出す。
老夫婦が経営されていた、予約のお弁当専門で、店内に少数の座席のあるレストラン。
ランチだけの営業で、外からはまったくお弁当屋さんやレストランであることは判らないお店ではあったけど。
玉ねぎのゴロッとした大きなハンバーグが美味しかった。
味噌汁付きの定食で、ご飯は半分より少なめにしないととても食べ切れなかったけど。
いい味だったな。
会社が移転してからは来る機会もなく、最後に来たのは3年くらい前だろうか。
そうか。
もう食べられないのか。
確かに今はもう、完食するのも苦労するのだけど。
あのハンバーグ、美味かったな。
神田の街を歩けば、記憶にある風景はだいぶ変わっていて。
駅前の老舗な居酒屋は残っているけど、その隣のお店は知らない。
街の風景もあっという間に変わるのだな。
御茶ノ水のハンバーグもずっと行ってないな。
あっちは息子さんらしき人が引き継いでいたようだったけど。
ずっと同じことはありえないか。
それは仕方のないこと。