渡良瀬

16.17:176:132:0:0:176(W)×132(H) 16.17::1:1::
家を出る時から強い風が吹いていた。
柳生駅に降り立って、後悔する。
雲一つなく晴れ渡っている中、猛烈な風が拭いている。
立ってるだけで体温が奪われていく感じ。
中の島へ渡る橋を歩きながら、ロングコースを滑ることは止めようと考える。
風にあおられ、真っすぐ歩くのも大変だった。
ロングコースで追い風に乗ってしまっては、下手すればここ、曲がれない。
強風のためか、他のスケーターは独りだけ。
その人も入れ替わるように帰っていった。
午後2時の到着。
アップ、ショート1周、12分半。
ブーツ脱いで足の裏を伸ばした。
先週、50km、40kmとやった。
50kmでは足の裏に猛烈な痛みを感じたが、これまで連続21kmであったのを少し長く滑るようにしようと考えていた。
ショート連続7周、ざっくり30km、1時間26分半。
最初の3周がおよそ12分ペース、その後12分半ペースだった。
後半、風に負けて、ほとんど止まっちゃう位の時もあったが、逆に追い風に乗れる時もあったので、そこで腰を伸ばしていた。
アームウォーマーは着けていたのだが、バックハンドで長いこと滑っていたら、腕が冷え切っていた。
慌てて腕を振って、感覚の鈍くなっていた皮膚に血を通わせた。
終わって、ブーツ脱いで、足の裏は特に痛みは無かった。
腰も疲れてはいたけど、時々伸ばせていたから、そうひどくはない。
意外に行けるもんだな。
あるいは強い追い風のおかげか。
夕日の向こうに、くっきりと富士山のシルエットが見えた。
疲労感よりも寒さに終われるように、渡良瀬を後にした。