10月、新年度に入って会社の方向性が決まった。
月曜朝のミーティングで連絡される。
一つは工場の生産調整、一つは派遣切り。
いずれも今年度売上計画の大幅なダウンを受けてなんだが。
工場の生産調整は社員の給料ダウン。
まあ、それよりも派遣切りが胸に響く。
リストラしないと宣言した社長。
蓋を開けてみれば、切りやすいところを切った。
今年の1月に、工場で働いていた派遣さんは切ってしまっていた。
その後も事務職の派遣さんは数人働いていたのだが。
営業業務で働いていた女性が対象になった。
もちろん正社員への話は何度も伝えていたそうだ。
その都度、彼女はそれを選ばず、派遣であり続けた。
結果、彼女は年明け、6年働いたこの会社を去る事になる。
それは彼女の選択である。
会社は継続して働くか問い、彼女はそれを選ばなかった。
納得出来るかよ。
一緒に働いていた人がいなくなるんだぜ。
根源は、不景気のせい、売り上げが落ち込んだせい?
その販売計画を作ったのは、俺達営業の人間なのだ。
後10億売り上げがあれば、こんなことにはならなかった。
担当別に分ければ、俺のところは1億分か。
まあ、無理なんだけどな、それだけ売り上げ伸ばすの。
無理なんだけど、改めて自分が無力だと自覚させられるのは痛いもんだ。
すっきりしないな。
あーあ。
痛い
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