キンモクセイ

夕暮れ、姿もなくキンモクセイの香りがある。
気付くまでは、てっきり芳香剤だと思っていた。
模造に馴れすぎて、本物が判らない、と。
やはり香りの強さは結構凄いのだ。

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などと考えていたのは一週間、もう少し前のこと。

あっという間に空気は冷えて乾き、香りも薄れてしまった。
短いシーズンなのか。

あるいは今年の移り変わりが劇的過ぎるのか。

帰り道。
上着を着ていながら肌寒さを覚えていた。