そんな台詞が昔あった。
同期入社が課長になった。
同じ研究開発部入社。
彼は大学院修士課程卒なので、俺よりは4歳若い。
入社10数年。
向こうはずっと研究にいて、結婚もして、今、管理職に、と。
勝ち負けで言うなら、俺は負け組なのだな。
何が違った?
ま、自分が仕事をそんなに頑張っていないのは確かだが。
上司の覚えも悪いね。
タバコ部屋に出入りしている人、社内で酒飲む人が出世する。
これは真理。
上の人達だって、ほとんど雑談しない人は信頼しないのだろうから。
負け組であるならば、俺の人生の選択は間違っていたのだろうか?
営業経験して研究に戻るという話しもあったが、それは断ったのだから。
負け、か。
その割りには楽しくやってはいるのだが。
収入は、高くはないのだろうけど。
負け、か。
サラリーマンとして、自分のやりたいことは、世の中に新製品を出すこと。
それは、いまだに満足行くようなことはない。
何が必要か。
会社でホントにやりたいことやるなら、部長職とかにならなきゃ、ダメなんだよね。
だとしたら、俺の判断は間違っていた。
従順であれば良かった。
それでも、営業の仕事は悪くない。
少なくとも俺は研究では新製品の出せない閉塞感に囚われていたのだから。
ま、そんなところで。
自尊心は守られるのかな。
営業で肩書きがついちゃうのも大変だしね。