タイチェンライ旅行三日目後半

ワットロンクンからホテルに戻り荷物をピックアップして空港へ向かった。

空港で荷物を預けてもう一度街に出るつもりだった。
しかし、荷物預けはないとのこと。

無いのか。
ネットで調べたのは古い情報だったかもしれない。
そして、コインロッカーも無い。

改めて荷物持ってタクシーでチェンライ市街に戻る。
160バーツ。

チェンライバスステーションにある、旅行者センターで荷物預かりないか?と聞いて教えてくれたのは有料トイレの係員さん。

一回3バーツの有料トイレはあちこちにあって、小銭を出すのは面倒だけど、かなり綺麗なので安心ではあるのだけど。

このチェンライバスターミナルのトイレの人、そんなことまでやるのか。
トイレ入り口脇に別室があり、そこに荷物を置いていた。
手荷物2つで30バーツ。

助かる。

田舎で荷物預ける場所が無いのは、日本もタイも同じだな。

荷物を預けて、歩いて目指したのは、ワットプラケオ。

途中、旧時計台があった。
チェンライ市のシンボルである時計台は金ピカの荘厳なものだが、こちらはシンプル。
その通り自体もマーケットになってるらしく、新鮮な野菜とか売っていた。

やはり、写真撮るなら裏通りだな。
そうこうブラブラしつつ歩いて、辿り着くワットプラケオ。

エメラルドの仏像が安置されるお寺がワットプラケオと呼ばれる。
バンコクにあるワットプラケオと同じ。

しかしこちらはそう観光客もおらず、静かだった。
まったりしていた。
腕時計を見てもう少し時間はあるな、と街中へ歩いて戻る。

マーケット近くのお店で、ランチはラーメン。
豚ベースかな。
強いコクと多彩な香辛料類。
辛くはなく、上に乗った鶏肉はよく煮込まれてほろほろ。

ナイトマーケットのある中心から、少し離れて一回り。

さすがに歩いていける範囲には、水田はなかった。
空港の往復に見かけた光景が写真撮りたかったな。
稲刈り後の乾いた水田で、水牛がのんびりと草を食べていた。

あんな光景、なかなか見れない。

バスステーション前からトゥクトゥクで空港まで向かい、チェックイン。
カウンターが判らず。
そして持ち込み荷物の中にペットボトルが入ったままだったりとちょっとバタバタしながら。

バンコク、スワナンプーム空港。

空港からエアポートリンクでバンコク市街へ。
地下鉄でホテルへ。
良く見知ったコース。

しかし、暑い。
チェンライがどれだけ涼しかったか思い知る。

ホテルにチェックインして近くのスーパーマーケット、Big Cへ。
お土産のお菓子類を購入。

お金が心もとくなったので、追加でちょっと両替した。

ファンクワンのナイトマーケットをうろうろして、結局、上手くビールの飲めるレストランを見つけられず。
後で気付いたのだが、前回ここに行こうと考えていたお店は通り一本違ってた。

結局、ナイトマーケットのお店の一つで、タイラーメン。
こっちは醤油チキン系にスライスしたカリカリの豚をトッピングしていた。
ビールは隣のセブンイレブンで買ってこい、と言われて。
なるほど。

心地良く酔っ払って。

最後はタイ古式マッサージ。
すでに11時過ぎていたが、この時間でもマッサージやってるものだな。
オイルマッサージ。
300バーツ。
肩と腰をほぐして貰えた。

ホテルへ戻り、シャワー浴びて。
寝落ちする前に明日の時間を確認…するけど、ちょっと寝不足のため、朝の目覚ましは少し遅くした。

タイチェンライ旅行三日目前半

チェンライ旅行三日目前半

朝ごはんは昨日に続いて、ホテルでお粥。
近隣にレストランも売店もないせいではあるが、このお粥なら二日続けても美味しいと思う。

ホテルをチェックアウトして、荷物は預かって貰い、白いお寺、ワットロンクンへトゥクトゥクで向かう。

ホテルから連絡して来てもらったトゥクトゥクだが、昨日と同じ人だった。
ワットロンクンに着いたところで相談し、2時間後に戻って来てもらい、ホテルで荷物をピックアップして空港まで送って貰えるよう、交渉する。

合計450バーツ。
今回はトゥクトゥク大活躍。
バンコクではトゥクトゥクはタクシーより割高感があるが、チェンライではタクシーのほうが高い。
市内チェンライからチェンライ空港まで、タクシーは160バーツ、トゥクトゥクは150バーツ。
もちろんたいした値段の差ではないのだが、チェンライではトゥクトゥク運転手のほうが好印象だ。

行き先相談して、いくら?って聞けば明朗な会計だし。

さて、そうして辿り着いたワットロンクン。
遠目の初見から言葉を失う。

昨日、白の寺の製作者の弟子が作っていると言う青の寺を見ていた。
青いけど、まあ普通のお寺の範疇だな、と思っていたが、白のお寺は規模からして違う。

近づく前に、すでに何枚も写真撮っていた。
いざ中へと歩み寄り、入り口近くの装飾の造型に目を奪われる。

地獄を表現していると聞いていたが、簡単に言えば人や動物の顔と茨の棘と、地獄の怪物が溶け合いくっついてる様子が表現されていた。

うん。
頭おかしい。

仏殿の中に入れば正面に仏像が設置されているのは他の仏殿と同じなのだけど。
壁面に描かれたのは病や老いで苦しむ顔や、赤ん坊や青年の顔。
人の一生なのか。

そして入り口側の壁にはスーパーマンやバットマン、スターウォーズのキャラにドラえもん、ドラゴンボール、ピカチュウやミュウツー。
ミサイルとかスペースシャトルとか。
版権どうなんだろとも気になるが、なんというか、厨二くさい。
これ、自分の好きなもの詰め込んでいる、と考えられる。

元々、アートで成功した作者が自分の地元への恩返しとして作ったのがこのお寺だと聞くが。
無償で作ったために、自分の持てる技術と美観と、自分の好きなものを具現化したものなのだろうな。

元々、スタンダードな仏教芸術の作成者だったようだが、精緻な技術を極めて自分の考える仏教感を形にして、そしておそらくは趣味はアメコミやマンガやアニメなどのサブカル系。
それをすべてつぎ込んだのだろう。

凄いなー。
外の地獄を表現したオブジェにしたところで、一体どれだけ手間がかかっていることやら。

仏殿を離れて、他の建物への通路に行って見上げた天井にはぎっしりと、何か。

何かと思ったら、願い事を書いた金属片の短冊がぎっしりとぶら下がっていた。

ひえー。
これ、一体いくつあるんだよ。

せっかくなので自分も。
30バーツ。
愛と平和を、俺に。

近くにいた年輩の女性が見せて、と僕の手元からぶら下げたのを見て、Oh、Love and peace for me… oh…!? Good luck.
と言っていた。

おけ、グッドラックフォーミー。

白いお寺は他にもいくつかの建物があって、それらはギャラリーとして作品の展示と販売を行っていた。
たくさんの精緻なリトグラフや手書きの絵、細かい彫刻のお守りなど。

作品群にすっかり魅入られて、2時間。
買わなかったけど。

ワットロンクン入り口で、待っていてくれたトゥクトゥクに乗って、ホテルに戻り荷物をピックアップ。
その足で空港に向かった。